クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

繊維には、大きく分けて『天然繊維』と『化学繊維』と二つに大別されます。

化学繊維には『再生繊維』、『半合成繊維』、『合成繊維』、『無機繊維』に、分けられます。

アセテート・トリアセテートは『半合成繊維』に含まれ、100%天然原料ではなく、更に100%化学原料というわけでもない特殊な繊維です。

また、『半合成繊維』は天然原料の種類の違いにより、更に2種類に大別され、セルロース系(アセテート・トリアセテート)は木材パルプといった植物由来の原料で、タンパク質系(プロミックス)はミルクといった動物由来の原料です。

アセテート・トリアセテートは、木材パルプを原料としたセルロース(繊維素)に、酢酸を科学的に結合した繊維です。

アセテートは「環境に優しい繊維」として、注目されています。

その用途は、独特な光沢や風合いの良さから、服地や和装小物類・シャツ・裏地などに用いられ、タバコのフィルターにも使用されています。

★アセテートの特性

■ 長所
・適度な吸湿性、保湿性、保温性があり、軽い
・絹のような光沢がある
・弾力性がありシワになりにくい
・染色性が良い
・熱可塑性があり、プリーツ加工ができる
■ 短所
・マニキュアと除光液がつくと溶ける
・色物では排気ガスなどによる変色がある
・アルカリ洗剤を使うと化学反応によって光沢が消失する
・耐熱性が低い
・強度が低い

アセテートは、綿やレーヨン、キュプラなどに比べると軽く、毛のようなふっくらした風合いがあります。

また、絹のような光沢と感触があり、発色性も優れています。

トリアセテートは、アセテートと比べてもほとんど違いはありません。

アセテートより化学物質である酢酸の量が多い為、比較的吸湿・吸水性が低いですが、ほとんど違いは無いと思っても大丈夫です。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用

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