クリーニング大野屋の社長ブログ

毛皮とフェイクファーの違い ❸ 2017年12月13日(水)

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

よくあるトラブル事例

■ 毛皮(リアルファー)のトラブル〜擦り切れ〜
・ラビットの毛皮を部分使いした婦人コートで、袖口や衿周りの毛が着用により擦り切れて皮の部分が露出した。
■ フェイクファーのトラブル〜アクリル系繊維の熱収縮〜
・スチームによる仕上げを行ったため、フェイクファーの一部が短く、固まってしまった。
フェイクファーは熱により一度収縮し乱れると簡単には元の状態に戻らなくなってしまいます。
ドライヤーの熱やストーブの熱なども収縮することがあるので、注意して下さい。

お手入れについて

ファー製品のお手入れについては、他の繊維素材とは異なり非常にデリケートです。
特にリアルファーに関しては、管理する手間もクリーニング方法も一般衣類とは異なります。
クリーニング方法は、まず水洗いである家庭用洗濯機で洗えません。一般的にはパウダークリーニングという、特殊なクリーニング方法を行います。
ドライクリーニングやランドリーとも違い、クリーニング料金も時間もかかります。
一方、エコファーのお手入れについては、リアルファーと比較するとかなり手軽です。
ただし、重要なポイントがあります。
それは、エコファーの部分が取り外し可能か否かが重要です。
エコファーは水洗い出来ず、ドライクリーニングで洗います。
ところが、例えば普通の綿のシャツやワンピース、スウェット、ダウンジャケットなど一般的に水洗いが出来る商品にエコファーが取り付けられていることが多々あります。
そのような場合、取り外しが出来ない商品だと、最適な洗浄処理が出来ず、必然的に衣服そのものの寿命が短い商品を買ったことになってしまいます。
装飾としてエコファーが用いられる衣服が出回っていますが、「かわいい」からと条件反射的に購入せず、落ち着いて洗濯やクリーニングなどお手入れ方法のことも考えてから購入を決めるようにしましょう。
※[東京都クリーニング生活衛生同業組合]より引用
装飾として用いられるエコファーの付いた衣類を購入する時には、取り外しの出来るものを選ぶようにすれば良いと思います。
フード周りや袖口に、よく使用されています。

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