クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

除菌効果や、消臭効果があるとうたっている衣類の除菌・消臭スプレーは、その利便性や有用性から今や家庭・オフィス・ホテルなどの様々な場所で活用され、生活に溶け込んでいます。

洗濯や、クリーニングの時間が取れない時など、衣類についたニオイ対策に除菌・消臭スプレーが重宝されている実態があります。

一方で、除菌・消臭スプレーを使い続けた場合、衣類にはどのような影響があるのかを調べました。

● 除菌・消臭スプレーで汚れは落ちる?

試験 1・・・除菌・消臭スプレーをかけても落ちない汗などの見えない汚れの可視化

目的・・・衣類の洗濯・クリーニングの代わりに除菌・消臭スプレーを使用するとニオイが取れて綺麗になっている気がするが、実際のところ衣類の汚れの状況はどうなっているのかを検証する。

結果・・・一部の商品に表示されているように、除菌・消臭スプレーは汚れを落とすことを目的としたものではないことが分かりました。

● 除菌・消臭スプレーが洗濯やクリーニングの汚れ落ちに与える影響は?

試験 2・・・除菌・消臭スプレーをしすぎると、クリーニングに出しても汚れが落ちにくくなってしまうことの可視化

目的・・・衣類に除菌・消臭スプレーを頻繁に使用することで、生地に付着したスプレーの成分が汚れにどのような影響与えるのかを検証する。

〈水洗いでの汚れ落ちを比較〉

結果・・・水洗いを行った時の汚れの落ち具合に差は認められないことが確認されました。

〈ドライでの汚れ落ちを比較〉

衿垢を模した汚れに関してはドライ溶剤による処理に対して汚れが落ちにくくなることが確認できました。

まとめ・・・衣類のトラブルを防ぐために、除菌・消臭スプレーの適切な使用を消費者(お客様)に周知することが、大切になってきます。

除菌・消臭スプレーは使用の痕跡が目に見えないだけに、衣類を受け付ける際にお客様とコミニケーションを取り、衣類の状態を把握することが特に重要となります。

コートや、スーツのように洗う頻度の少ない衣類に関して、ポスターなどの掲示物で除菌・消臭スプレーの影響について情報発信を行うことや、お客様との会話から除菌・消臭スプレーの使用頻度を知ることが、適切なクリーニングを行う一つの方策となります。

※[クリーニングニュース]より引用

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