クリーニング大野屋の社長ブログ

生活ガスによる色の変化 2017年1月8日(日)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

■ 衣料品の色を変化させるガスの種類とその発生源

1 ) 酸化窒素ガス (NOx)

酸化窒素ガスは燃料が高温で燃焼する際、空気中の窒素と酸素が化合して発生します。

したがって、火力発電所やボイラーなど燃料を燃やしているところであれば、どこでも発生しています。

家庭内において、石油ストーブ、ガスストーブ、ガスコンロ、ガス湯沸かし器などから発生し、自動車のガソリンエンジンやディーゼルエンジンも酸化窒素ガスの大きな発生源になっています。

2 ) 亜硫酸ガス(SOx)

亜硫酸ガスは石炭、重油、軽油などの燃料が燃焼する際、これらの燃料に含まれている硫黄と空気中の酸素とが化合して、発生します。

主な発生源には、火力発電所、工業用ボイラー、非鉄金属精錬所などがあります。

また、海洋、土壌、火山など自然環境からも亜硫酸ガスを生成する硫黄分が放出されており、こうした硫黄分の中の相当な量が自然発生的に亜硫酸ガスなどに変化しています。

■ ガスによる色の変化はなぜ生じるか

衣料品の色が変化するのは、ガスによる酸化作用や還元作用により染料が分解するためです。

① 衣料品が酸化窒素ガス(NOx)や亜硫酸ガス(SOx)と接触すると、繊維にガスが吸着・浸透します。

② 酸化窒素ガスや亜硫酸ガスには酸化作用や還元作用などがあり、染料は繊維に吸着・浸透したガスにより酸化作用や還元作用を受けるために分解して色が変化します。

※[技術情報]より引用

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