クリーニング大野屋の社長ブログ

洗剤を知る〜界面活性剤 ② 2019年1月12日(土)

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

● 汚れの落ちる過程

〈1〉湿潤作用
乾いた洗濯物に、界面活性剤の含まれた洗剤と水を加えることで、『汚れ』の表面にあった界面がはがれ、布や汚れがぬれます。
〈2〉浸透作用
界面活性剤が汚れと洗濯物との間に浸み込み、お互いを引き剥がそうとします。
〈3〉乳化・分散作用
洗濯物や汚れの間に浸み込んだ界面活性剤は、それぞれの周囲に吸着しお互いを引き離した結果、水中に取り出されます。
またこの際、洗剤に含まれる他の成分(溶液)と洗濯物を動かすことによって汚れは早く布地から離れます。
〈4〉再付着防止作用
取り出された汚れは界面活性剤の分子によって包まれます。つまり、汚れを中心にして界面活性剤の分子が布地への再付着を保護しています。

● 泡の正体

泡は、界面活性剤の作用によってできます。
泡を作る作用は汚れを落とすことには直接関係ありませんが、泡が汚れを吸着して液面上に浮き上がらせ、洗っている液体の中の汚れを少なくしています。
よって、泡は洗浄効果を助ける働きをしています。
ただし、泡が多すぎるとすすぎなどの効果が悪くなり、逆に洗浄効果を下げるので、注意が必要です。
※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用
コインランドリーでは、自動で洗剤が投入される機種が多いです。
自動投入されるコインランドリーに、別にお気に入りの洗剤を持ち込まれるお客様もおられますが、洗浄効果を下げるため注意して下さい。
ちなみに、クリーニング店では低泡性洗剤を使用することが多いです。

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