クリーニング大野屋の社長ブログ

洗剤を知る〜界面活性剤 ① 2019年1月11日(金)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

洗剤中の汚れを落とす主成分である『界面活性剤』の働きについて紹介します。

● 界面活性剤とは

洗剤の主な成分に『界面活性剤』が使用されていますが、その役割はどういったものなのでしょうか。
そもそも『界面』とは「境界の面」を表した言葉で、2つの何らかの異なる性質の間にある『仕切り』や『膜』を意味します。
洗濯機の中には様々な界面があります。
・『洗濯槽』と『空気』の界面
・『洗濯槽』と『水』の界面
・『空気』と『水』の界面
・『水』と『洗濯物』の界面
・『水』と『汚れ』の界面
・『汚れ』と『洗濯物』の界面
衣服を洗う洗剤に含まれる『界面活性剤』とは、『汚れ』と『洗濯物』という異なる性質の間にある『仕切り=界面』の状態を変化させるための基本となる物質です。

● 界面活性剤の役割とは

水と油は、混じり合わないものとしてよく知られています。
しかし、『界面活性剤』は、水と油の両方の性質を持っており、本来であれば混じり合わない物質の間にある界面を変化させ、それにより汚れを落とす効果をもたらすのです。
また、界面活性剤の分子は水になじみやすい部位を「親水基」と言い、油になじみやすい部位を「親油基」と言います。
この『親油基』は水を嫌うので、油汚れなどにくっつきます。
汚れにくっついた界面活性剤が、再び衣服に付着することを保護しています。
※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用

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