クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

一見簡単そうに見えても、実は処理が難しい汚れやシミがあります。
クリーニングのプロであっても、高度な技術が必要だったり、完治が難しい事例を紹介します。
● プリンターの染料インク
家庭用プリンターで使用するカートリッジインクには2種類があり『顔料インク』と『染料インク』があります。
注意したいのが『染料インク』です。
『顔料インク』は色の付いた細かな粒子状の物体を樹脂(接着剤)の力を借りて紙の表面に付着させ、色をプリントします。
一方、『染料インク』は紙に染料を染み込ませて、色をプリントします。

『染料インク』はメカニズムとして衣料品の染色と同様であり、紙でなく衣服に付着すれば繊維に染み込んでしまい、乾いてしまうとシミを抜くのは非常に難しくなってしまいます。

● 混合物のにおい

においというのは、様々な要因によって発生しますが、生活する中で発生するにおいは主に次の4つに分けることが出来ます。
・細菌の繁殖によるにおい
・人工物からのにおい
・調理や加熱によるにおい
・存在自体からのにおい
そこで、衣生活で発生するにおいとしてあてはまるのが「細菌の繁殖によるにおい」と「人工物からのにおい」です。
「細菌の繁殖によるにおい」というのは、衣類に付着した(残った)雑菌が湿気によって繁殖したり、皮膚に付着した汗が垢や皮脂と混ざり菌を繁殖させることで発生させるにおいです。一方「人工物からのにおい」というのは、その代表格として『香水』が挙げられます。
■ 香水
香水は、様々な種類の合成香料や精油をブレンドして作られています。
香水を過度に衣服に付着させるとシミになり繊維に浸透して、洗濯してもなかなか落とし切れなない場合があります。
クリーニング店のプロによる『シミ抜き』でも、香水の個性的な香りを作る『ブレンド』つまり混合物であることが、非常にシミ抜きを難しくしてしまいます。
※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用
『香水』のシミ抜きの依頼を受けることはあまり無いのですが、過度に付着した衣類はクリーニング店に持ち込まれています。
クリーニングでの仕上げは蒸気を使用しますので、香水の匂いが作業場に充満され不快感になることもあります。

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