クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

一見簡単そうに見えても、実は処理が難しい汚れやシミがあります。
クリーニングのプロであっても、高度な技術が必要だったり、完治が難しい事例を紹介します。

● 植物による色素

衣類を染める染料は、大きく分けて2種類あり『天然染料』と『合成染料』があります。
現在販売されている衣服のほとんどが『合成染料』を使用していますが、今回注意したいのが『天然染料』です。
『天然染料』には『動物染料』『植物染料』『鉱物染料』の3種類がありますが、馴染みがあるのは『植物染料』だと思います。
植物染料には、藍染めの藍や、植物の根から取り出したウコン、花の花弁から取り出したベニバナなどが挙げられます。
生活する中で意図せず衣服に植物染料が付着してしまうケースがあります。
それが『花粉』です。
■ 花粉のシミ
例えば、冠婚葬祭の時やお祝いの席などで見かける『お花』の『花粉』が衣服に付いてしまった時は、要注意です。
花粉の表面は、それぞれの植物に特有な形状の硬い殻で覆われており花粉を乾燥から保護し、受精のために花粉がめしべまで安全に運ばれる上で重要な役割を果たしています。
そして、その硬い殻の外側を脂質やタンパク質が混じり合った粘着性の物質が覆っています。

花粉というのは、その粘着性により少しかすっただけでも付着しやすいのですがその時に手で払おうとしたり、水に濡らして落とそうとすることは絶対に避けて下さい。

手で払おうとすると、花粉は広がってしまいシミは広範囲になってしまいます。
また、水に濡らすと色素が繊維に定着します。
※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用
シミというのは、基本的に何もしない方が良いと思います。
タオルやハンカチなどで拭き取ることにより、繊維によっては『スレ』が生じることもあります。
シミが付いた場合は、早めにクリーニング店に持って行くのが懸命です。

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