クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

クリーニング綜合研究所が平成28年度の事故衣料品鑑定の総件数は、前年より30件減の149件であった。

責任所在別件数では、クリーニング14件、製品11件、製品・クリーニング以外112件、なし7件、不明5件となっている

このうち製品の要因による事故件数は11件。

『染色加工等の問題に起因する事故』5件の原因は、全て染色の不堅ろうによるもの。

『縫製時の問題に起因する事故』3件は、配色の異なる生地の縫い合わせ、着色充填物の混入、張力緩和による収縮。

『生地・素材の問題に起因する事故』2軒は、生地の欠陥による変化と接着加工の欠陥による剥離。

『企画の問題に起因する事故』1件は、ファスナーが染色に適合していなかったことによる色の変化であった。

製品の要因による事故11件を原産国別に分類すると、中国8件、日本2件、イタリア1件となっている。

『縫製時の問題に起因する事故』では、着色した羽毛が詰め込まれたダウンジャケットがあったとのこと。

同色系の洗たく物と一緒に洗い、乾燥を行なったところ、袖の一部のみが青くなったもので、青く見える部分の生地には着色や変色はなかったため、縫い目を解き、中を確認したところ、青色に着色した羽毛が詰め込まれていた。

『生地・素材の問題に起因する事故』は、縫製前の生地の段階で糸の移動が生じていたと推定されるチュニックワンピースがあった。

返却後に「後ろ右肩部分のストライプの柄が円形にぼやけたようになっている、熱による影響ではないか」と利用者から申し出があったもの。

事故部はよこ糸が移動しているため、ストライプの柄がぼけたようになっている。

糸の移動は後ろ右肩部分の縫い代まで続いていることと縫い合わされている前肩部分の生地には異常がないことから、縫製前の生地段階ですでに生じていたことが推定される。

※[技術情報]より引用

ダウンジャケットの羽毛が青色に着色しているとは、驚きです!

このようなトラブルは、受付時の検品でチェックできるかも知れません。

また、購入する時もご確認を・・・

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