クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

■ 事故の状態

女性カーディガン(レーヨン50%・アクリル50%全体にスリット糸を編み込んでいる)。

カーディガンの前後身頃の一部の光沢がなくなり、脱色したような状態になっている。

■ 原因

空気中の水分や燃焼する際に発生する酸化窒素ガスなどが作用することにより、スリット糸に蒸着していたアルミニウムが変化して消失したもの。

■ 事故の防止対策

湿気の多い場所での保管を避けるなどの注意が必要。

ただし、日常生活を送る上で、空気中の水分や燃焼により発生する酸化窒素ガスなどの作用を完全に排除することは困難なため、抜本的な防止策はない。

■ スリット糸

スリット糸はポリエステルやナイロンのフィルムにアルミニウムを蒸着させ、細い糸状にしたもので、ラメ糸ともいう。

カクテルドレスやイブニングドレスなどの他、セーターやブラウス、ジャケットなど一般的な衣料品にも幅広く用いられている。

■ スリット糸使用製品の取扱いの注意事項

スリット糸にはアルミニウムが使用されていることから、次のような注意を要する。

・ アルミニウムは酸とアルカリの両方に弱いため、酸性、アルカリ性の薬剤や物質が作用しないように注意する。

・ 水洗いする場合は、中性洗剤を使用する。

・ 水分にも弱いため、湿気の多い環境での保管を避ける。

・ 白物のウール製品に残留している硫黄分がアルミニウムに作用することがあるため、白物のウール製品と接触しないように注意する。

・ 残留した汗汚れなどがアルミニウムに作用することで変化する可能性があることを、利用者に理解してもらう。

※[クリーニングニュース]より引用

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