クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

ワンピースで素材はキュプラ100%、取り扱い絵表示はドライ石油系。

■ 事故の状態

前後スカートの裾付近や裏地裾付近、後ろ身頃左肩部分などがピンク色に脱色している。

一部脱色の著しい部分の繊維は、脆化(ぜいか)*している。

*脆化(ぜいか)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%84%86%E5%8C%96

■ 原因

次亜塩素酸ナトリウムを主成分にした洗浄剤が付着したために脱色したもの。

原因が次亜塩素酸ナトリウムを主成分にした洗浄剤であることは、脱色部に残留している薬品を検出したり、主成分である次亜塩素酸ナトリウムを実際に付けて脱色を再現することで確認できる。

ただし、事故品が水洗いされている場合は、付着物が洗い流されているために薬剤は検出できない。

また、誰が、いつ洗浄剤を付着させたのかがクレーム解決のポイントとなるが、それを的確に判断する方法はない。

■ 事故の防止対策

洗浄剤を付着させないことが基本となるが、誰が、いつ洗浄剤を付着させたのかが問題となることから、クリーニング工程での付着でないことを証明するためには、作業場内に漂白剤が主成分となる洗浄剤は持ち込まない、または使用場所を限定するなどの対策が必要。

加えて、利用者の身近にある洗浄剤が事故の原因になることや、付着したときはすぐに水で洗い流すことなどをアドバイスすることも有効な対策と思われる。

■ 漂白剤を主成分にした洗浄剤

洗濯用や台所用漂白剤、電気洗濯機の洗濯槽洗浄剤、配水管洗浄剤、カビを除去するための洗浄剤、トイレ用洗浄剤など。

■ 洗浄剤の除去方法

洗浄剤は、水による染み抜きまたはウエットクリーニングで除去する。付着している場所が特定できれば染み抜きで対応できるが、特定できなければウエットクリーニングで全体を処理する。

染み抜きやウエットクリーニングを行うときは、それに伴って生じる可能性のある様々な変化について利用者の了解を得ることが必要。

※[クリーニングニュース]より引用

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