クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

除菌効果や、消臭効果を有する衣類の除菌・消臭スプレーについては、その利便性や有用性から日常生活に定着している一方で、使用することで衣類などに付着した汚れ自体も除去していると、誤認している消費者が存在すると言う指摘もあります。

そこで、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会とクリーンライフ協会は、平成30年度に除菌・消臭スプレーに関する消費者アンケートとそれに伴う実験を行い、除菌・消臭スプレーの普及度や消費者の認識、効果などの実態を調査しました。(20〜60代の男女1550名)

要点だけをまとめると以下のとおりになります。

■ 消費者における衣類の除菌・消臭スプレー使用の実態

回答者の約7割が使用し、スプレーを使い始めたきっかけ1位は「衣類の臭いが気になったから」77.5%。
使用する衣類は、1位「コート・ダウン・ジャンパー類」60.5%、2位「スーツ・ジャケット類」51.6%、3位「寝具類」37.1%が上位です。
以下は「靴類」、「セーター・カーディガン」、「制服・ユニフォーム類」、「ワイシャツ・ブラウス」となっています。

■ 消費者の除菌・消臭スプレーに対する意識

『スプレーすると汗などの見えない汚れが落ちると思うか』と質問したところ、「きれいに落ちると思う」1.0%、「大体落ちると思う」12.0%、「少しは落ちると思う」38.5%を合わせて過半数となる51.5%が肯定しました。
対して、「落ちるとは思わない」と回答したのが41.1%、残る7.4%は「分からない」でした。
また、汚れが落ちると思う最大の理由は「CMや広告で見たから」56.3%が最も多く、次が「臭いと一緒に消えると思うから」46.0%で、この2つが突出してあげられました。

■ 除菌・消臭スプレーのクリーニング/家庭洗濯への影響

「クリーニング店に出す回数は変わらない」という不変派が、69.0%。
対して、「クリーニング店に出す回数がかなり減った」12.3%と「クリーニング店に出す回数が少し減った」17.0%を合わせて、29.3%が回数を減らしています。
また、『着用シーズンが終わった衣類(肌着類を除く)の仕舞い方』を尋ねたところ、62.1%が「洗濯してからしまうことが多い」と回答し、「クリーニング店に出してから仕舞うことが多い」は29.9%となりました。
92.0%が、家庭もしくはクリーニング店で衣類を洗濯してから、仕舞っています。
「クリーニングも家庭洗濯もしない」という回答は1割未満で、内訳は「(クリーニング店にも出さず、洗濯もせず、除菌・消臭スプレーもせず)そのまま仕舞うことが多い」が、4.3%、「(クリーニング店にも出さず、洗濯もせず)除菌・消臭スプレーをかけて仕舞うことが多い」が、3.1%となりました。
※[クリーニングニュース6月号]より

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