人は、大勢でいるときに銘々に気を使って話をしたりする人、他者に話を振ったりする中であまり口を開かない人が周りに気を使われたり、一言話しただけで注目されたり、尊敬されたりすることもある。

実は無口な人は、気を使って話す人よりも結果的に得することが多い気がするけど、それはなぜなのか？

あまり話さない人の方が「余裕がある」ように見えることがあり、たくさんしゃべる人はなんとなく軽薄とか、底が浅かったりすると思われがちなのに対し、無口な人は実際には大して何も考えいないときですら、「いろいろ考えている」ように見られることが多い気もする。

場をコントロールしようと思うとき、大声を張り上げる人は多いもの。

だが、そんなときに、ふと冷静な一言で空気を変えられたり、意見を覆されたりすることは多々あるものだ。

本人が意図しているかどうかにかかわらず、沈黙によって心理学強者に立てるわけだ。

逆に、気にしてしまう人は相手に気を使う立場となり、心理的には弱者と言えるだろう。

※[夕刊フジ]より引用

「沈黙は金・雄弁は銀」という格言があります。

「ちんもくはきん」と読み、「沈黙することには金にも喩えられるほどの価値がある」という意味で用いられる語で、しばしば「雄弁は銀」との対で用いられ、一般的には「下手な弁論や弁解よりは黙している方がましである」という意味合いで用いられるようです。

「沈黙は金」とは日本人の使うことわざで、今の日本では「おしゃべりより黙っている方が良い」という意味で使われることもあるようです。