クリーニング大野屋の社長ブログ

使い捨てカイロの染み抜き編 2016年12月1日(木)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

今年は、雪が多いかもしれません。

先日、東京都内で早くも初雪を観測しました。

そんな寒い時に便利なのが、『使い捨てカイロ』。

最近では、ほとんどのものにテープが付いています。

そのため、背中や腰など「ここを暖めたい」という方には便利に使用できるようです。

ただし、その便利さが裏目に出ることもありませんか?

貼り付けたまま洗濯したことがあるのでは・・・(汗)

中身が噴出して大変、そんな経験を年1度は遭遇するという方もいらっしゃるようです。

しかもこれが、シャツなどに付くとなかなか取れません。

どうしたら良いか、お教えします。

一般的なカイロの場合、鉄、水、バーミキュライト、活性炭、塩類、木粉、高吸水性樹脂が成分となっています。

熱を出す要となる物質が、この鉄です。

鉄と酸素と水が合成することで、熱を発生するそうです。

バーミキュライトは水を蓄える効果、炭素は酸素を蓄える効果、塩は化学反応を促進させる効果があり、それぞれが重なって熱を出すようです。

なので、袋の中身はほとんどが錆びた鉄と言えます。

洗濯したことによってそれらの固形分が、衣類の繊維に染み込んでしまっているのです。

この固形分を吐き出すことが、一番大事になります。

効果的な道具として、練り消しゴムはどうでしょうか?

これに汚れを押し込み、固形分を吸着させることで汚れを薄くさせます。

その後は中性洗剤を使用して、汚れを吐き出させます。

最後に残った成分は錆びた鉄分です。

カー用品店に行くと、鉄粉取りの薬品を販売しているコーナーがあります。

この薬品で鉄分を除去します。

鉄分にこれを塗ると、紫色に変色します。

それが、鉄が溶解された証拠なのです。

後は水で洗い流すだけ。

少々臭いが気になるので、試される前にご検討下さい!

これが家庭で出来る処理方法です。

しかし、これではまだ綺麗にできないこともあります。

こういった作業した後の服は、プロでも綺麗にできるかどうか分かりません。

本当はこのように染みが付いた時は、最初からプロのクリーニングに任せる方がよいのです。

なぜかというば、クリーニング店で使う染み抜きの道具や染み抜きの薬品に違いがあるからです。

『クリーニング大野屋』は、日々技術の向上を目指して、信用と信頼のあるお店を目指しています。

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