クリーニング大野屋の社長ブログ

今年は猛暑日が続いていますが『クールビズスタイル』が定着し、背広を着る機会は少なくなっています。

その為にスーツの販売は低調気味ですが、家庭で洗える『ウォッシャブルスーツ』の市場は年々拡大しています。

「家庭の洗濯で手軽に汗汚れを落とせるスーツが欲しい」との声に答えてできた『ウォッシャブルスーツ』は、家庭用洗濯機のドライコースと専用洗剤で簡単に洗えるので、いつでもサッパリした着ごこちを味わえます。

以前は、水で洗っても大丈夫なようにポリエステル混紡率が高く、いせ込みが少なく、平面的で安っぽい感じのする『ウォッシャブルスーツ』が主流でした。

(いせ込みとは、平面の布を立体的に形作るため、長いものを短い区間に収まるよう調整して縫ったり、アイロンで立体になるように形を整える技法です。)

最近では、ウールに『オフスケール加工』や『BAP加工』を施し、ウールの混紡率を高めた肌触りの良い仕立て栄えのする高級感のある『ウォッシャブルスーツ』も出ています。

(『オフスケール加工』とは、ウールのスケールによるフェルト化や縮みを防止する為、スケールをカットする加工で『改質ウール』とも言います。

BAP加工』とは、BAP樹脂やウレタン系樹脂などを繊維の表面を皮膜で覆うことによって、ウールのフェルト化や縮みを抑える防縮加工です。)

『ヲッシャブルスーツ』のメリットは、「気軽に水洗いができる」、「臭いや汗汚れが落ち、清潔感がある」などです。

また、デメリットは「繰り返しの洗濯で縫い糸の緩みや、型崩れが起きやすい」、「着用シワが入りやすく、見た目も安っぽい」などです。

そして、注意しなければならないのは、洗濯を頻繁に繰り返すと生地のコシが無くなり、風合いや高級感が損なわれる恐れがあるということです。

風合いを損なわないようにするために、定期的にクリーニング店に出すことをお薦めします。

ハリが無くなり型崩れした『ウォッシャブルスーツ』も、適切にクリーニングすれば新品のようなハリや風合いを取り戻すことの出きるクリーニング店もありますので、受付でご相談ください。

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