クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

なめらかで滑りの良い『キュプラ』は、高級な裏地として確固たる地位を占める一方、多方面に用途を広げ、近年は優れた吸放湿性を訴求する機能性インナーにも対応されています。

そんな『キュプラ』の、あれこれについて紹介します。

● コートを買うなら『裏地』をチェック

衣服を買うときには、色やデザイン、サイズや素材、そして価格などいろいろなことを検討します。

その場合、忘れずに確かめたいものの一つが『裏地』です。

コートに限らず、他の服の品定めの時にも同様なことが指摘されるのですが、特にコートは、上着の上に重ねて着ることが多いものなので裏地は重要なのです。

重ねてきた場合、裏地の素材や張り方が着心地を大きく左右するのです。

例えば、袖裏(スリーブ・ライニング)の素材がゴワゴワした布であったら、袖通しが悪くて困ります。

袖裏には、滑りの良い裏地を用いるものなのです。

● 『キュプラ』の語は金属の『銅』に由来

植物のセルロース(繊維素)を科学的に溶かし、細長い繊維として生み出したものを『再生セルロース繊維』と呼びます。

その仲間には、レーヨン、キュプラ、ポリノジック、リヨセルなどがあります。

これらは、原料や化学的処理法の違いにより区別されているのです。

それぞれの歩みにも違いがあり、最も長い歴史を持っているのがレーヨンとキュプラ。

元々、レーヨンという名称はありませんでしたが『アーティフィシャル・シルク』の仲間として、その製造原理からレーヨンは『ビスコース法』、キュプラは『銅アンモニア法』に分類されていました。

キュプラの語は、製造法である『銅アンモニア cuprammonium』の前半部分cupraに基づいたもので、『カッパー(copper)』すなわち金属の『銅』に由来しています。

※[ジ・アフタ]より引用

コートやスーツなどの裏地に、『キュプラ』は多く使用されています。

着心地感を重視する上では、キュプラはきわめて良い繊維です。

裏地がポリエステルと比べると、購入する際には価格が若干高くなっていると思います。

 

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