クリーニング大野屋の社長ブログ

顔料染料製品に生じやすい事故事例 

染色堅牢度…染色堅牢度はバインダーの質と色合いのふかさによって異なる。濃色には多くのバインダーや顔料が使われるため、より多くの顔料が脱落することになる。

  • 顔料自体は溶剤に溶解しないが、接着に使われるバインダーが溶解する。

クロッキング…クロッキングは摩擦によって色が変化する現象で、顔料染色の生地では一般的に発生する。

  • 顔料は繊維表面にあるため、着用やクリーニング処理の摩擦によって脱落する可能性がある。
  • 着用によるクロッキングがドライクリーニングやランドリーにより拡大して目立つようになる場合もある。

顔料染色製品の取扱い注意事項

  • カウンターで特に首まわりやひじ、腰ベルトなどの着用摩擦を受けやすい部分の色落ちについて点検する。
  • バインダーは溶剤に溶解するため、特に溶剤ベースのシミ抜き剤やドライクリーニングの処理において安全性の確認が必要。
  • 使用するシミ抜き剤や洗剤、溶剤などを白いタオルなどにつけ、製品の目立たない部分を摩擦して、タオルへの色移りをチェックする。

シミ抜き 

 ○油性シミ抜き剤

  • 油性のシミ抜き剤はバインダーや接着剤を溶解し、部分的な色落ちの原因となる。
  • 顔料染色の生地を処理する前には常に染色堅牢度をテストする。安全性が確認できた場合でも、ヘラでの摩擦やブラシでたたいたりすることは控える。

 ○水性シミ抜き剤

   水性シミ抜き剤は多くの場合顔料に対して安全だが、ヘラでの摩擦やブラシでたたいたりすることは控える。

※[技術情報]より引用

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