クリーニング大野屋の社長ブログ

もやし問題 2017年4月7日(金)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

「もやしの値段が上がらないワケ」は、もやしが野菜に分類されるが、屋外の土壌で育てられるのではなく、室内の光を遮断した容器の中で栽培されるので、 天候などに関わらず安定して生産できるからです

さらに、種子の洗浄から栽培、洗浄、袋詰めなど一連の工程は工場内で実施するもので、栽培にはコンピューターを導入するなどハイテク化も進み、多くの工場は年中無休、24時間体制を組んでいるとのこと。

生産性向上したことなどにより、もやしの生産量は大きく伸びているようです。

こうした状況の下、生産者にかかる負担は大きく、企業努力でコストを吸収できるレベルではなくなりつつあるといいます。

食卓になくてはならない『もやし』の生産者が今、廃業の危機に直面しているといいます。

もやし生産者協会(東京)によると、もやしの生産現場では今、人件費や原料などの生産コストが高騰し、2017年1月時点の原料価格は05年と比べて約3倍になっているそうです。

にもかかわらず、小売価格(16年)は05年比で約10%下落したようです。

消費価格が上がらない背景には、一部スーパーなどで過熱するもやしの低価格競争があるとのことです。

こうした中、09年には全国で230社以上いた生産者は次々と廃業し、現時点では130社を切っている状況だといいます。

さらに、『景気』と『もやし消費額』には意外な関係があるといいます。

新鮮野菜の価格上昇が最もひどかった昨年11月に飛躍的な伸びを記録するなど、もやしには、景気が悪くなるとブームが起こり、景気が良い時には自然と人々の手に伸びなくなるという傾向もあるとのことです。

家計を支えてくれる、もやし。

生産現場の窮状は、ひとごとではないようです。

※[一部夕刊フジ]より引用

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