クリーニング大野屋の社長ブログ

『獣毛繊維』のあれこれ④ 2018年12月12日(水)

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

なぜ、動物の毛からつくられる点は同じなのに、羊毛と獣毛繊維とは区別されているのでしょうか・・・

★ 「縮れ」具合の差が要因

羊の毛を「羊毛」と呼び、羊以外の動物の毛を「獣毛」と呼んで区別する理由の一つは、両者の繊維としての性質が異なっていることにあります。
その最も大きな相違点は、羊毛には縮れ(クリンプ)が多いのに、獣毛には縮れが少ないことです。
つまり、毛一本一本の縮れ具合の差が、羊毛と獣毛とを区別している要因なのです。
そうした縮れ具合の差が、羊毛と獣毛とを区別するポイントになるのは、毛を利用するうえで、縮れの有無は重要な事柄だからです。
例えば、細かく縮れていれば糸に紡ぎやすく、まっすぐでは紡ぎにくいもの。
また、縮れていれば複雑に絡みあい、隙間に空気を含んで温かく、毛の先端による刺激もないので肌触りも良くなります。
さらに、羊毛と獣毛とを区別しているのは、毛の表面を覆うスケール(うろこ)の有無です。
羊毛を顕微鏡で見ると、繊維表面がスケールでぎっしりと覆われていますが、獣毛では羊毛に比べてスケールが少ないのです。
例えば、カシミヤではスケールとスケールが離れていて繊維表面は平滑。
アンゴラうさぎの毛以外には、スケールがほとんどありません。
スケールは、水に濡れるとその先端が立ち上がり、もまれた時などにはスケール同士が噛み合ってフェルト化します。
そのフェルト化する性質(縮絨性)が、アンゴラ以外の獣毛には少ないのです。
※[ジ・アフタ]より引用
世界のウールの生産量の約40%が、メリノ種で他の羊毛に比較して柔らかく、光沢があります。
世界最大の生産国は、オーストラリアです。
また、羊毛(ウール)は「繊維の王様」、「生きている繊維」とも呼ばれています。
『アンゴラ』製品は、以前は流行りましたが、最近ではあまり見かけないようになりました。

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