広島市中区の広島中央署で、広域詐欺事件の証拠品として金庫で保管されていた現金8572万円が盗まれた事件は、8日で発覚から1ヶ月となる。

広島県警は、内部の犯行とみて容疑者の絞り込みを進めているが、逮捕には至っていない。

捜査関係者によると、金庫内の現金を最後に確認したのは3月中旬。

事件発覚までに期間があることや、会計課に出入りできた人物が多くいたことなどから捜査対象者は数百人と幅広く、解決にはなお時間を要する可能性があるようだ。

県警は、刑事部に加え、ほかの部からの応援も含め約80人の捜査員を投入しているとのこと。

捜査対象者が数百人に上るのは、点検で金庫内の現金が最後に確認された時期が、3月中旬にさかのぼることなどが影響しているとみられている。

会計課長が金庫の鍵が入った机の引き出しに違和感を持ったのは5月８日朝、県警は6日か7日の犯行の線が濃いともみるが、犯行時期に幅を持たせ、対象者を慎重に調べているようだ。

県警が、これまでに聞き取った署員たちは100人以上。金に困っているという事情があることなどから、犯行に関与した疑いが持たれた人物は複数人浮上し、一方、捜査線上から外れた人物もいるとのこと。

※[中国新聞朝刊]より引用

警察署で窃盗が起こった前代未聞のこの事件、監視の目が行き届くはずの警察署で、多額の現金が盗まれたことから、当初、市民からの抗議や問い合わせが多く寄せられていましたが、早く解決して頂きたい事件です。