クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

紳士用スーツで、素材は毛97%、ポリウレタン3%取扱い絵表示はドライマーク。

■ 事故の状態

ジャケットの肩や衿部分などに、白い糸のようなものがたくさん付いていると利用者から指摘を受けたもの。

白い糸のようなものを引っ張るとゴムのように伸びる。

■ 原因

取扱い表示を参照して、テトラクロロエチレンによるドライクリーニングを行ったところ、スーツのよこ糸に混用されたポリウレタン弾性糸が膨潤し、糸の中から吹き出したもの。

■ 事故の防止対策

現品は海外表示のみで、家庭用品品質表示法に基づく表示がないことから、国内で販売された製品でないことが推察できる。

本来、ポリウレタン弾性糸を混用した製品でドライクリーニングが必要な場合には、より影響が少ない石油系ドライクリーニングを指示する表示が望まれる。

ただし、海外では石油系溶剤によるドライクリーニングが普及していないことなどから、テトラクロロエチレンによるドライクリーニングの表示が一般的になっているようである。

現品のような場合はテトラクロロエチレンによるドライクリーニングは避け、石油系溶剤によるドライクリーニングを行うことが望ましい。

■ ポリウレタン弾性糸の特性

他の繊維と違い伸縮する性質があり、極細の糸を生産することが可能なため、様々な用途に用いらている。

ポリウレタン弾性糸が単独で使用されることはなく、一般的な混用率は5%程度のため、使用の有無は、組成表示を確認するか、生地を引っ張るなどしてストレッチ性の有無によって判断する。

ポリウレタン弾性糸はドライクリーニング溶剤で膨潤する性質がある。

また、高温洗浄や塩素系漂白剤の使用は避け、アイロンの際には、伸ばさないよう気をつける必要がある。

※[クリーニングニュース]より引用

最近、色々な部分にポリウレタン弾性糸が吹き出した状態の品物を見かけることが多くなってきています。

白い点の状態で、染みに見えるかもしれませんが違います。

受付時においても、よく確認をして下さい。

ページトップへ