クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

近年、ファッション誌やテレビドラマなどで、スーツでリュック(バックパック)を背負うスタイルがトレンドのようです。

気品さや上品さを醸し出すアイテムとしてのスーツに、リュック(バックパック)というカジュアルアイテムを組み合わせることで、個性的ともいえます。

両手が空き、軽快な動きで機動力もアップするリュックスタイルですが、スーツは本来リュックを背負うことは想定されていない形や作りであるばかりか、衣服を長持ちさせたい方にとっては非常に相性が悪い組み合わせと言えます。また、ビジネスマナーとしてもあまり気持ちの良いものではないといえます。

衣服には様々な種類がありますが、衣服が傷む大きな原因の一つとして『摩擦』が挙げられます。

スーツに対してわざわざ自ら摩擦を助長し、スーツを傷めるためのアイテムがまさにリュック(バックパック)と言えます。

衣服において物体同士が擦り合う箇所、つまり摩擦が起こる箇所は生地が薄くなったり毛羽を発生させ毛玉を引き起こし易くします。

スーツには、大別してカジュアルスーツとテーラードスーツがあります。

ビジネスパーソンの多くが日常的に着用するのは『テーラードスーツ』です。

テーラードスーツのジャケットは本来、造形的なシルエットを作るために『いせ込み』や『くせ取り』などの、仕上げ技術を用いて作られているある意味特殊な衣服といえます。

また、型崩れを防止するべく芯地も多用されていますが、日常的な動きでどうしても型崩れやシワが起きてしまい、そのまま放置すれば徐々に、見た目以上清潔感や気品さが失われていきます。

このように通常の着用でも型崩れやシワが起き易いにも関わらず、リュックを背負えば本来のシルエットを自ら積極的に崩していることになります。

ショルダー(肩)のストラップや背中部分がジャケットを圧迫しシルエットを壊し、シワを作っている状態になります。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合 WEBサイト]より引用

この他には、スーツを着用したままでの車の運転にも注意しましょう。

シートベルトをしたままでの運転は、同じようにスレが生じます。(要注意)

このようにスーツを長持ちさせるカバン(バック)は、手提げタイプが一番です!

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