クリーニング大野屋の社長ブログ

VOL.9でも一度紹介したように、1年を通して使用されるウール製品の取扱いについては十分に周知されているはずですが、いまだにフェルト化による収縮などの事故が発生しているとの事。

事故の状態

カーディガンの両脇下部分が毛羽立って編目が詰まったような状態になっている。

原因

着用中の汗と、もみ作用によりフェルト化したもの。

フェルト化

ウールの表面はうろこ状のスケールで覆われており、水分を含むとスケールが開く。

スケールが開いた状態でもみ作用等の物理的作用が加わると、スケール同士が絡み合って離れなくなり、毛羽たちや収縮が生じる。

この現象をフェルト化という。

事故の防止対策

着用中の汗ともみ作用に原因があるため、クリーニングでの抜本的な対策はない。

クリーニングの受付で、カーディガンやワンピース、ジャケットなどの上衣の場合には脇下部分、ズボンなどの下衣の場合には股下部分などを点検時に注意し検品すること。

また、異常がある場合には利用者が知らない場合もあるため、ともに確認をすることが必要です。

※[クリーニング ニュース]より引用

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