布団は、人から出るフケ・アカなどを食べているダニ達の温床となっています。押入れに入れている間も、布団に付いた汚れをエサとしてダニ達は増殖していきます。布団を丸洗いすることで、ダニ・カビ・ハウスダストをまとめてすっきり洗い流します。
人はひと晩に約180cc(コップ1杯)の汗をかき、同時に皮脂も分泌しています。実は繊維物にとって、この汗と皮脂には厄介な成分が含まれているのです。パジャマやシーツもひと晩にかいた汗の一部を吸収してくれますが、ほとんどは布団が吸ってしまいます。
掛布団には約30%、敷布団には約70%の汗が吸収されてしまうのです。
日本では近年ますます気密性の高い住宅が増加しており、更にはエアコンの普及により部屋は一年中快適な温度に保たれています。一方で換気は不足し、湿度の高い日本ではダニの繁殖を助長してしまっている傾向にあります。そのダニのフンや死がいが、アレルギーの原因物質(通称アレルゲン)となり、アレルギー体質の方の体内に入ると、過激に免疫反応を起こしてしまうのです。
布団は表裏返して干せば湿度が下がりますが、残念ながらダニ達は布団の厚みの中を行き来するだけで、ほとんど死にません。
更に布団をバンバンと叩くことによって、ただでさえ小さいフンや死がいをもっと細かく砕いてしまい体内に侵入しやすくしてしまっているのです。