クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

ポリウレタン弾性糸は、ストレッチ性が必要なスポーツ衣料のほか、スーツやスラックス、ニット製品など、様々な製品に使用されています。

今回は、パークロロエチレンによるドライクリーニングでポリウレタン弾性糸が吹き出した事故事例を紹介します。

品名: 紳士用ベスト

素材: 60% Polyester 35% Wool5% Spandex*
* スパンデックス・・・ポリウレタンを主成分とした合成繊維の一種

取扱表示・・・パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライク リーニング

処理方法・・・パークロロエチレンによるドライクリーニング

■ 衣類の状態

ベストの生地表面に糸くずのようなものが付着していると利用者から指摘を受けたもの。

付着しているものを引っ張るとゴムのように伸縮する。

■ 原因

取扱表示を参照して、パークロロエチレンによるドライクリーニングを行ったところ、よこ糸に混用されたポリウレタン弾性糸が膨潤し、糸の中から吹き出したもの。

■ 事故の防止対策

ポリウレタン弾性糸を使用した製品に対しては、パークロロエチレンによるドライクリーニングは避け、石油系溶剤によるドライクリーニングを行うことが望ましい。

そのため、製品のドライクリーニング表示は石油系溶剤を指示する表示が望まれる。

ただし、海外では石油系溶剤によるドライクリーニングが普及していないことなどから、パークロロエチレンによるドライクリーニングの表示が一般的になっているようである。

※[クリーニングニュース]より引用
取扱表示にあるは、日本製品の場合はほとんどがを使用すると思われます。

海外製品の場合には、注意が必要です。

最近、ポリウレタンが経時劣化で伸びている品物を見かけることがあります。

ポリウレタン製品には、注意が必要です。

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