クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

今回は、ナイロン繊維を使用しているため、ナイロン繊維は熱に弱いため破損した事例を紹介します。

品名:シャツ
素材:綿 68%、ナイロン 28%、ポリウレタン 4%
取扱い絵表示:手洗い30度、日陰干し、アイロン中温当て布使用

■ 衣類の状態
シャツの背中部分が一部破損している。

■ 原因
中温(当て布)表示がされているにも関わらず、高温アイロン処理を実施したため、ナイロンが溶融して強度が低下し、さらに着用時の物理的作用が加わり破れが発生した。

■ 事故の防止対策
アイロン処理時の注意事項を下げ札等、目立ちやすい箇所に付記する。
販売時に消費者への取扱い注意事項をしっかり説明する。
《補足》
ナイロン繊維は熱に弱いため、注意が必要です。

当該品は、たて糸が綿であり、高温スチーム処理をしないと着用や洗濯のしわが取れにくいことから、高温でのアイロン処理をかけたものと考えられます。

※[技術情報・ボーケントラブル情報]より引用

クリーニングでは、蒸気アイロン、電蒸アイロンなどが使用されます。

蒸気アイロンは中温ですが、電蒸アイロンは高温まで温度調節ができます。

今回のトラブルは、家庭アイロンでのトラブルだと思います。

家庭アイロンでは、高温使用が通常になりますので、ナイロン繊維に対してのアイロン掛けは注意が必要となります。

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