クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

婦人用ジャケットで、素材が基布にポリエステルニット、パイルにレーヨンを使用したフロック加工布。

処理方法は石油系溶剤によるドライクリーニング、加熱静止乾燥。

事故の状態

全体各所に白く、穴が開いたような状態が発生しているとお客様から申し出があった。

穴が開いたように見えている部分は、フロック加工が脱落し、接着樹脂および基布が露出した状態になっている。

原因

確認はできないが、フロック加工に使われている接着樹脂などが原因となり、クリーニングの物理的な作用などにより脱落した可能性が推定される。

事故の防止対策

フロック加工に使われている接着剤の劣化などが原因となるため、抜本的な防止対策はない。

クリーニングでの受付時には、ズボンであればウエストまわり、裾まわり、ポケット口、ファスナー付近、上衣であれば衿端、袖口、肘、裾まわりなど、着用中に摩擦を受けやすい部分のパイルの状態を十分に点検すること。さらに、利用者には接着剤の劣化などによりパイルが脱落する可能性のあることを説明し、了解を得た上で処理することが必要。

特に購入後2年以上を経過している製品は、接着剤が劣化していることを前提にして対応することが望ましい。

※[クリーニングニュース]より引用

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