クリーニング大野屋の社長ブログ

事故の状態

表示を参照してドライクリーニング後、自然乾燥したところ、前後身頃などの縫い目に沿ったような状態で、色濃くなっている。全体的にまだらに濃色になっている。

原因

脱液後に残留していた洗浄液が乾燥の段階で縫い目部分に移動、集中し、ドライ洗剤を主体とする溶剤中の不揮発成分が濃縮されたことにより生じた現象。

縫い目部分などは、乾燥が遅れるためにこのような状態になりやすい。

このような現象は、洗浄液が浸透しにくく、また浸透した洗浄液が抜けにくい性質をもつ樹脂コーティング製品や高密度織物製品などに発生しやすく、中わたや羽毛を使ったキルティング製品は、洗浄液の残留量が多くなるためさらに発生しやすい。

事故の防止対策

ドライ洗剤の残留をなくすことが絶対条件となるが、特に石油系ドライクリーニングの場合は1浴循環式のシステムが基本のため、ドライ洗剤をすすぎ出す工程を実際上とることができず、完全な防止は困難。適正な溶剤管理を行うことでできる限りシミの発生を軽減することが基本となる。

※[クリーニングニュース]より引用

私が若い頃、このような事例がダウン製品でありました。

クリーニング大野屋では、できる限り水洗い(ウエットクリーニング)可能な品物については水洗いをしていますので、こうした事例はありません。

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