クリーニング大野屋の社長ブログ

事故の状態

次のシーズン着ようとしたら表面が剥がれて、基布が見えて引っ張るとボロボロ。

合成皮革は、生地の表面にポリウレタン樹脂を塗る(コーティング)などして、天然皮革をまねて作られた素材です。

ポリウレタン樹脂は、軽くて、柔軟性に富む優れた素材ですが、空気中の水分などの作用によって加水分解します。

劣化が避けられない素材で、寿命は23年といわられています。

劣化すると、剥離、シミ出し、ベタつきなどの変化となって現れます。

紫外線、熱、皮脂汚れなどの影響はさらに劣化を早めます。

寿命を短くさせないためのヒント

劣化を加速させないためには、高温多湿の環境や紫外線を避けて保管して下さい。

皮脂などの汚れを早めに除去して下さい。

劣化のチェック

縫い代などに爪を立て、爪跡が残るようであればNGです。

目立たない箇所を軽く引っ張って、ヒビ割れや穴開きが生じるようであればNGです。

クリーニングで一気に剥がれてしまったりすることがありますので、利用者への説明責任があります。また、汚れを拭き取るなどの処理にとどめておく必要があります。

※[技術情報]より引用

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