クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

■ 事故の状態

女性スカート(綿・ポリエステル)、ドライマーク。

石油系ドライクリーニングを行なったところ、本来なら白いはずのスカートが全体に薄汚れたような状態になった。

■ 原因

ドライクリーニングで再汚染したもの。

顕微鏡による観察では、繊維間にカーボン状の粒子が付着しており、再汚染除去剤を使って染み抜き処理することで白さが回復することから、汚染していることが確認できる。

■ 事故の防止対策

メーカー指定量のドライ洗剤をチャージした清浄な溶剤を使い、負荷量、洗浄時間、循環液量などを適正に管理すること。

■ 溶剤管理

特に石油系ドライクリーニングでは、フィルター性能の低下や能力不足、吸着性のない油性汚れの存在などのため、溶剤中に汚れが蓄積することから、溶剤の酸化と着色状態、フィルター圧などをチェックしながら溶剤中への汚れの蓄積を抑制する必要がある。

酸化は、被洗物から除去された汚れがカートリッジで除去しきれなかった蓄積量の目安、指標になるもので、0.3以下に管理する。

溶剤の着色状態は、新液の無色透明な状態の時に透過する光の量を100%として、溶剤の着色がどの程度の状態にあるかを%で表す透過率で、75%以上あることが望ましい。

※[クリーニングニュース]より引用

溶剤管理を徹底するクリーニング店は以上のように行ないますが、さらに『クリーニング大野屋』では溶剤を蒸留するなどして、よりきれいな状態でクリーニングをしています。

また、弊社では洗剤メーカーの協力によって、月に一度担当者が来社し、溶剤管理をしています。

通常では『再汚染』を起こすようなクリーニング店は無いと思いますが、特に濃色の衣類では分かりにくいものです。

クリーニング店の決め手は、白物洗いで綺麗になるかなのです。

『クリーニング大野屋』では、12月31日~1月4日の期間を年末年始休暇とさせていただきます。

休業期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

また、年末年始はブログもお休みをいただき、新年は1月5日より始めます。

ページトップへ