クリーニング大野屋の社長ブログ

生地を痛めない方法 2016年5月18日(水)

まず前提として生地が傷むのは、実に様々な理由があります。

「着方や扱い方」による傷み。

「汚れ」による傷み。

などに分けられます。

生地の主な傷み方

・サイズの合わない衣服を着ていることによる伸び、破れ。

・デリケートな生地に対して粗雑な扱いをすることによる損傷や着崩れ。

・品質の悪い衣服を購入したことによるほつれや変形。

・不適切な洗濯やクリーニングを行ったことによる収縮や風合い変化。

・酸化による変色。

・汚れを放置したことにより黄ばみやシミ。

・汚れが生地に固まった状態での摩擦による損傷。

など、これ以外にも様々な理由がありますが、同時に「生地を痛めない方法」もある訳です。

そこで消費者を悩ますのが立場の違いによる2つの相反する説です。

クリーニングの出し過ぎはNG!

この説は、衣服の種類によってアパレルメーカー・販売員といった、売る立場にある側が訴求するケースが多いようです。

考えられる理由としては、洗濯やクリーニングをしないことにより、事実上買った時と同じような状態を維持出来る為であることが考えられます。

つまり、不適切な洗濯やクリーニングそのものをしなければ良いという発想がベースにある可能性が考えられ、日頃のブラッシングなどのお手入れを重視し、洗濯やクリーニングはシーズン中1回のみ!ということも。

なるべく早めのクリーニングを!

この説は、洗う側であるクリーニング業者が訴求するケースが多いです。

理由としては、汚れの付いたまま着用することが、時間の経過と共に汚れを蓄積させ生地の傷みを促進することに加え、仕上げによって着崩れた衣服の形態を復元する必要があるという考え方がベースにあります。

このように着用後の生地を傷めない為の方法として、各々の立場が考える優先順位の違いが、方法論を分けると考えられます。

結論

クリーニングの出し控えはいずれにしても洗わない為、完全に汚れを落とすことは出来ていません。

そして、汚れの蓄積による生地の硬化やシミの進行や変色など、しっかり汚れを落としておけば避けられるリスクが残ることには変わりないのです。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用

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