クリーニング大野屋の社長ブログ

毛皮とフェイクファーの違い ❶ 2017年12月11日(月)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

実際の動物の毛皮を用いたリアルファーと、合成繊維を用いて自然の毛皮に似せて作った生地フェイクファーについて、その構造から違いを知っておきましょう。

■ 毛皮(リアルファー)
動物の毛皮を素材としている天然素材であり、フォックス、ラビット、ラクーンなどがあります。本物の動物の毛皮を加工し製品に用いているため、風合いは豊かですが比較的高価です。
本物の動物を使用した毛皮の構造を見ると、綿毛と刺し毛があり、綿毛は短く柔らかい毛で、ダウンのように体温調整の出来る役割があります。
一方、刺し毛は外敵から身を守る役割があり、綿毛よりは固いのが一般的ですが、艶があり様々な動物の柄を表すという特徴を持っています。

■ フェイクファー
フェイクファーの基本構造は、タオル地やベロア素材やコーデュロイと似ています。
裏面を見ると織または編構造の基布が確認でき、すぐに合成品であることが分かります。基布の組織はパイル織やパイル編になっており、ループパイルを切り開き起毛して毛皮の毛並みのように加工します。また、切り開いたパイル糸を長短に分けて刺し毛と綿毛の感触を模し、染め色やプリントの配色などを変え、様々な動物の毛皮に似せた商品も出ています。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合]より引用

ここ数年、フェイクファーは増えています。

❶では基本的な構造についての違いを説明していますが、次回は機能性の違いをお伝えします。

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