クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

製品の要因による事故に、染色不堅ろうによる色泣き・移染は毎年ありますが、縫製時の問題に起因する事故や、生地・素材の問題に起因する事故もあります。

事故事例のなかで『織糸の撚りの乱れによる外観異常』を、紹介します。

品物:ワンピース
組成:ポリエステル100%
処理方法:石油系溶剤によるドライクリーニング、タンブル乾燥 50℃12分、ハンドアイロン仕上げ
取扱表示:石油系溶剤での弱い処理
事故の状況:返却時に「身頃に線状の型のようにものがある」と利用者から申し出があり、再度クリーニングを行ったが修正できなかったもの。
事故原因:事故部は織糸の撚りが乱れている。『線状の型』は縫い代で途切れていることから、縫製前の生地段階ですでに生じていたことが推測される。

★ポイント★

『線状の型』やシワ、色の変化などが縫い目で途切れている場合や、縫い代まで続いている場合は、縫製前の生地の段階で既に異常が生じており、潜在化していた可能性が考えられます。

 

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