クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

汗や雨・雪に濡れた衣類を石油ストーブで乾かしたら色が褪せてしまった、という経験はありませんか?

今回はストーブで乾かした衣類の色が変わった原因や、防ぐ方法などを紹介します。

● 原因

石油ストーブには、灯油を熱によって気化させることでガスが発生します。

その中には、酸化窒素化合物が含まれています。

酸化窒素化合物は一酸化窒素や二酸化窒素のことで、それが染料と反応して洋服の色が変化します。

これらの化合物は、特に水分があると反応しやすくなるため、変色が起こりやすくなります。

 

汗をかいたトレーナーをストーブで乾かすと、汗とガスが反応して色が変わったということです。

● 注意点

① 乾燥時の注意点で、石油ストーブを使って洋服を乾かさないこと。

洋服を乾かす方法としては、自然乾燥や乾燥機を用いるのが望ましい。

室内干しでできるだけ早く乾かしたい場合は、石油ファンヒーターや石油ストーブ以外の物を使用することです。

ちなみにオイルヒーターは、難燃性のオイルを使用しており、かつ仕組み上オイルを燃やさないため、窒素化合物を発生させないことから変色の恐れはないです。

② 保管時の注意点で、洋服を保管している場所に窒素化合物を発生させる機器を使用している場合は換気をすること。

換気をせず使用し続けると、洋服を徐々に変色させる場合もありますので注意して下さい。

 

特に変色しやすい素材は、アセテートやトリアセテート、綿で出来た衣類は注意が必要です。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合HP]より引用

今回の場合以外にも、以前紹介しました『紫外線で変色する理由』に、綿、麻、レーヨン、絹、羊毛などは紫外線に弱い染料で染色されている場合が多いため、汗をかいた洋服は紫外線が当たらない場所に保管することも大切です。

汗をかいた洋服は、クリーニング店を利用して下さい。

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