クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

平成29年度(平成29年4月1日〜平成30年3月31日)にクリーニング綜合研究所が鑑定した事故衣料品の統計が、発表された。

合計件数は138件で、月別件数でみると2月4件が最少、6月の19件が最多。

■ 洗浄方法別件数
洗浄方法では、ドライクリーニング100件、ランドリー25件、ウエットクリーニング11件であった。
ドライクリーニングで使用された溶剤は、石油系溶剤94件、テトラクロロエチレン(パーク)4件、フッ素系溶剤1件。

■ 事故別件数
『色の変化』が70件、『損傷・形態変化』が62件であった。
『色の変化』の上位3位は、『変退色』32件、『シミ』15件、『着色』6件、『退色』6件で、以下、再汚染、移染などが続いた。
『損傷・形態変化』の上位3位は、『穴あき』19件、『損傷』9件、『破損』5件で、以下、キズ、表面変化などが続いた。
『事故は生じていない』は、誤認と推測される寸法変化と色の変化であった。

■ 素材別件数
『1種類のみの素材を使用したもの』は71件、『2種類以上の素材を使用したもの』は60件、『副資材』は5件であった。
『1種類のみの素材を使用したもの』については、綿、毛、ポリエステル、ナイロン、絹が占めている。
『2種類以上の素材を使用したもの』については、綿、毛、ポリエステルを主素材としたものが多く、混用する素材は1〜2種類のものが主体で、複雑な配合のものは少ない。また、ポリウレタン樹脂などを用いた樹脂加工製品は3件、副資材は5件となっている。

※[技術情報]より引用

事故別件数を見る限り、受付時の検品でトラブル防止のため『色の変化・損傷・形態変化』には、注意を払うことが望ましい。

弊社でもあった事例は『誤認と推測される寸法変化』で、『事故は生じていない』に属する物でした。

それは、カシミア入りのコートで「縮んだ」というトラブルでした。

この時は、洗濯表示に記載されているメーカーに問い合わせたところ、通販サイトの会社で『個人情報のため』という理由で寸法さえ教えてもらえませんでした。

「購入者本人からの依頼なら伝える」とのことでしたが。

裏地のついているコートでしたが、その裏地には変化は見受けられませんでした。

お客様には、事情説明してお返ししました。

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