クリーニング大野屋の社長ブログ

カビ汚染の実態調査報告❸ 2019年7月22日(月)

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

(5)カビが生えやすい衣類は?

ここでは、カビの生えやすい衣類などを紹介します。

①革製衣料

革製衣料の場合は、かなり乾燥気味であってもカビが生えます。

革製衣料に生えるのは、カワキコウジカビで、白い糸状の菌糸を表面に這わせながら広がります。

それも、かなりしつこく革の中に食い込むため、早めの処理が大切になります。

②和服

絹の和服は、黄ばんできたり褐色調になっなりすることがありますが、多くはカワキコウジカビによるものです。

長期間着用せずに保管しておくと、わずかに残った汗などの成分を栄養にして、時間をかけながら生えてきます。

③礼服

着用する機会の少ない礼服も、ちょっとしたことでカビが生えます。

アオカビが多く、黒い生地に白く糸が伸びたようになります。

④子供服

子供服で多いのは、クロカビです。

食べこぼしや、よだれが残ると、それを栄養とするクロカビや、アオカビが生えてきます。

⑤柔道着

柔道着のように生地が厚手のものは、乾燥しにくいため、繊維の間に汗などが浸み込んでいると、どうしてもカビが生えます。

多いのはクロカビですが、中にアオカビ、コウジカビが生えることもあります。

⑥レインコート

レインコートの首周りに、黒っぽいカビが生えてくることがあります。

これも、多くはクロカビです。

身体のアカを栄養として、生えます。

⑦タオル類

身体からの汗や、皮脂などが残ったままで湿った状態が長く続くタオル類は、どうしても着色してきます。

たいていはピンク色になりますが、そのほとんどは身体にいる赤色酵母が、原因になっています。

また、クロカビが生えることもあります。

衣類のカビ防止の七か条

第一条…乾燥が十分である

第二条…汗を除く

第三条…カを除く

第四条…皮脂を残さない

第五条…熱を充分かける

第六条…日干しする

第七条…食べこぼしのあとを残さない

※[技術情報]より引用

次回は、カビは除去できるものなのか、どうかを、紹介します。

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