クリーニング大野屋の社長ブログ

カビ汚染の実態調査報告❷ 2019年7月21日(日)

広島で宅配クリーニング(布団・ジュータン・衣類)もしている『クリーニング大野屋』の政木です。

(2)カビはどのように生えるのか?

カビは目には見えませんが、胞子という細胞が芽を出して、ちょうど植物の種のようにぴったりくっつきながら、様々なものの上に生えていきます。

これは衣類でも同じで、繊維に根を張りながら、外に広がっていき、そして根を張った後に大量の分生(胞)子を作り、あちこちと汚染を拡げていきます。

(3)カビが生えると衣類はどうなる?

一般的には、衣類にカビが生えるというイメージを持つ消費者は、限られています。

実際には、衣類のカビが目視で判断できるようになると、生える速度は速くなり、その数も爆発的に増え始め多くなります。

衣類の場合は、食品などと違い生地が薄いため、繊維にそってカビの菌糸が生えだし、繊維の細かい表面に胞子が付着するようになると、生地が損傷したり、カビが出す色素によって着色したりもします。

(4)衣類に生えるカビの種類

①クロカビ

衣類に多いカビで汗ばんだところや、皮脂などが残った部分に多く生え、たいていは黒いシミ状になります。

このカビは自然分布が幅広く、汚染や劣化を生じさせる代表的菌種です。

湿度が高くなると、20〜30℃の温度域で猛烈に生え始めます。

空中に最も多く存在する、カビです。

②アオカビ

衣類に多いカビで、白く綿状になって生え、時間がたつと多少緑っぽくなってきます。

さらに、カビ特有の臭いがします。

ふけやアカ、皮脂などが残っていると比較的乾いたところでも、生えてきます。

③コウジカビ

衣類でも乾き気味な繊維や、長期の保管をしていた革ジャンパーなどに、生えることが多いカビです。

あまり湿っぽい場所には、生えません。

生えるときの色は、黒色や灰色、緑色、褐色など様々で、衣類の上では粉状になります。

このカビの中にはヒトに対して、アレルギー、感染症および中毒を引き起こすものもあるため、注意が必要です。

④カワキコウジカビ

乾燥した衣類を長期に保管しておくと、生えるカビです。

特に皮脂やアカなどが残った部分に、黄色っぽく生えてきます。

このカビは、かなりしつこく中に入り込むため、除去が難しくなります。

なるべく早く、取り除くようにしましょう。

※[技術情報]より引用

次回は、カビの生えやすい衣類などを、紹介します。

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