クリーニング大野屋の社長ブログ

広島で丁寧な仕上の衣類クリーニングをしている『クリーニング大野屋』の政木です。

カットソーやTシャツを家庭洗濯したら、例えば左脇は前身頃に、右脇は後身頃によじれてしまった感じがする…。

また、カットソーやTシャツの端がペロンと反り返ってしまう…。

といった経験はありませんか?

このようなよじれる現象を『斜行』といいます。

販売されている多くのカットソーやTシャツは、太さに差があってもその多くは一本の糸を編んで作られます。

『綿』の糸は、多く使用されていますが、繊維を平行に並べ束ねてひねりを加えて1本の糸にします。

ひねることを『撚り(より)』といいますが、この『撚り』の方法も種類があり、右にひねるのを『S撚り』、左にひねるのを『Z撚り』といいます。

ところが、洗濯すると糸の繊維が膨潤し撚りと逆方向に戻ろうとします。

そこで、撚り止め加工を施すなどして逆戻りを防ぐケースも増えていますが、現実問題として完全に防ぐのは難しいようです。

防止方法としては、購入する商品の見極めが必要といえ、買った後だと防ぎようがありません。

そこで、斜行が目立ちにくい商品を購入するには、糸と編み方にポイントがあります。

【単糸モノより双糸モノ・吊り編み機による商品】がオススメです。(詳しくは説明しませんが・・・)

撚りの方向に異なる2本を交互に配する双糸を用いて編まれた糸を使用すると斜行は起きにくいのです。

しかし、製造に手間もコストもかかり、販売価格に反映される傾向があります。

吊り編み機は、大量生産とは真逆の機械と言われるぐらい1つの商品を作るのに非常に時間がかかり、価格に反映されている場合もあります。

斜行が目立ちにくい商品は、何れにしても販売価格に反映されるものが多いようです。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合 ウェブサイト]より引用

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