クリーニング大野屋の社長ブログ

『シャイニー素材』について 2017年9月2日(土)

広島で即日仕上の布団クリーニングができる『クリーニング大野屋』の政木です。

シャイニー素材とは

ラメ・スパンコール・ビーズ加工など、光沢のある素材の総称を『シャイニー素材』と言います。

光沢があることからダンスの衣装やドレスに使用される素材として用いられ、それ以外にも最近ではニットのセーターやカーディガンなどのカジュアル品やストッキング・スカートなどでもシャイニー素材を取り入れて未来感を出すトレンドもあり、派手な素材にもかかわらず広範囲に用いられる素材です。

ここでは、スパンコールやビーズなど付属品ではなく、主にキラキラした質感を出す素材として、ラメ糸とスパークナイロンについて解説します。

キラキラさせる為の加工が各々異なる点がポイントです。

ラメ糸

ラメ糸は、ポリエステルやナイロンなどのフィルムに対して、高温で溶かし気体にしたアルミニウムや銅などの金属成分を付着させます。

そして、その表面に保護などの目的で樹脂がコーティングされています。

銀のラメは透明樹脂を使用しますが、金のラメはオレンジ色系統の樹脂をコーティングすることで金色に見えるようにしています。

また、品質表示などに『スリット糸』と記載されたものもありますが、ラメを細長い状態に裁断する時にスリッターを使用することに由来しています。

実際は、ラメ糸と糸を併用してニット製品や織物製品が販売されたりしています。

ラメ糸の注意点

ラメ糸の光沢は、金属素材そのものによるものです。

そして、ラメ糸で用いられる金属は、湿気・汗・酸性やアルカリ性物質などに弱く、接触すると変色したりラメが剥がれ落ちたりします。

そして、ラメ糸の金属部分が変化した場合、生地そのものが変色しているように見えたり、シミが付いたように見えやすいです。

また、摩擦や張力を受けて延ばされると品質が低下して光沢が消失しやすくなるので注意が必要です。

そのようなことから、主なラメ糸の変退色の原因は次のケースが挙げられ、特に注意が必要です。

汗や果汁の付着

薬品類の付着や残留

湿気や防虫剤の高濃度ガス

また、着用や保管や取扱には以下の点に注意してください。

保管時には、湿気がこもらないようにする。

汗や飲食物などを付着させないようにする。

汗や飲食物などが付着した場合は、付着物を早めに除去する(クリーニングに出す際には、何が付いたかを伝える)。

ラメ糸は強い薬品類が使用出来ないので、染抜きの除去は出来ないことを知っておく。

スパークナイロンの注意点

合成繊維であるナイロンは、紫外線やガスなどにより黄色く変色する短所があります。白や淡色は経時劣化で目立ってきます。また、もう一つ大きな特徴が熱に弱いということです。タバコの火などが付着すればすぐに穴が開きます。

スパークナイロンのように繊維断面が丸ではなく異型であっても根本的に素材の特徴は同じなので、例えばシワが気になるからと安易にアイロンをあててしまえば、その熱で繊維が溶けることもあります。

※[東京都クリーニング生活衛生同業組合ウェブサイト]より引用

ラメ糸のことを知っておられる方も多いと思いますが、『スパークナイロン』という言葉は、あまり耳にしません。

『スパークナイロン』の詳細を調べてみました。

繊維に経緯〔織物の経(たて)糸と緯(よこ)糸〕とも強い撚(ひね)りをかけ、平織りに織った張りのある織物です。

フォーマルな洋服やストール、バレエなどの衣装、コサージュ、天井から吊るしてのディスプレイ、生花・造花などのラッピングなどにも使用されています。

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